2018年の1月~11月までの不動産関連ニュースをまとめました。
■1月■~かぼちゃの馬車問題発覚~
2017年後半あたりからくすぶっていた「かぼちゃの馬車」の問題から始まったと言っても良いでしょう。
テレビ東京のワールドビジネスサテライトでスクープされたのがキッカケで話題となりました。
2018年の不動産関連ニュースは、多くがスマートデイズ社の「かぼちゃの馬車」の問題をきっかけとして波及したものとなりました。
≪他のニュース≫
・所有者不明土地の面積が九州を超える。
・日本で初めてビットコインでの不動産売買を開始。(不動産テック会社「イタンジ」)
■2月■~ITサービスが続々と登場~
不動産テックに関する話題が目立ち、特にコスモスイニシアが開発した「VALUE AI」というサービスは、未だメディアが特集を組むほどの人気ぶりです。
不動産テックが活気づいた1年となったと言えるでしょう。
≪他のニュース≫
・ビットコインで決済できる店舗「ビット不動産(Bit Real Estate)」をオープン。(kellybucks社)
・8700万という巨額を脱税していたことが発覚し告発される。(ティー・ワイエフ)
■3月■~スルガ銀行、資料改ざん問題~
スマートデイズ問題から波及して、ついにスルガ銀行にメスが入りました。
スルガ銀行は審査が緩いとされていましたが、その理由は資料改ざんにあったということが発覚しました。
≪他のニュース≫
・世界初のブロックチェーン技術による不動産情報システムの構築を発表。(積水ハウス)
・スマートデイズ社をオーナー13人が提訴。
■4月■~公示地価発表~
バブルと言われて久しい不動産業界ですが、公示地価発表とその内容により業界は大いに沸きました。
東京などの大都市圏だけでなく、26年ぶりに地方の地価まで上昇しました。
しかし、人口流出の激しい年も浮き彫りになることになりました。
■5月■~レオパレス21の建築基準法違反が発覚~
レオパレス21による建築基準法違反のニュース。
建築基準法が疑われる数は、37000棟です。
■6月■~大阪北部地震~
死傷者は併せて400人以上に上り、特に建築基準法違反により建てられていたブロック塀の倒壊により、
学校に登校中の女児が犠牲になるという悲劇が大きく取り上げられました。
■7月■~路線価発表~
銀座中央通りの路線価が昨年よりも400万円高い1㎡あたり4432万円となり、全国的に3年連続で上昇したことが話題となりました。
≪他のニュース≫
・金融機関や弁護士などの専門家を主としたFKR不動産オークションを開始。(不動産競売流通協会)
・詐欺グループに犯行拠点の部屋を提供したとして不動産会社社長らが逮捕される。
■8月■~金利上昇、金融政策決定会合~
日銀の金融政策決定会合の内容が事実上、金利上昇を容認となったため、それにより住宅ローンの金利がわずかながら上昇しました。
今後の金利上昇リスクを懸念する声が多く上がりました。
≪他のニュース≫
・3時間で自動停止するエアコンが問題に。(レオパレス21)
・AIによる「キャッシュフローシミュレータ」のサービスを開始。(オリックス銀行)
■9月■~TATERU事件~
スマートデイズ問題を発端としたスルガ銀行の書類偽造問題が多く取り沙汰されていましたが、
不動産テックの代表でもあるTATERUも融資書類を偽造していたことが発覚しました。
TATERU社の株価は暴落し、不動産会社による悪しき慣習が世間により広く知れ渡ることとなりました。
≪他のニュース≫
・基準地価発表。
・不動産関連融資の監視強化を発表。(金融庁)
・不動産の履歴書となる仕組みを作ると発表。(国交省)
■10月■~積水ハウス地面師事件の犯行グループ逮捕~
積水ハウスの地面師事件に関わる犯行グループが逮捕されたのが10月で、
これは不動産業界関係者だけでなく、一般にも「地面師」の恐ろしさや存在を改めて認識させるものとなりました。
しかし中心人物であるカミンスカス操容疑者は海外へ逃亡し、今も捜査が続けられています。
≪他のニュース≫
・一部業務停止命令。(スルガ銀行)
■11月■~大阪万博の開催決定~
国会で揉めたカジノ法案もまだ記憶に新しいところですが、大阪万博決定により周辺の開発がより具体的になったことで、
不動産業界の関係者や投資家も多くこの話題を取り上げました。
≪他のニュース≫
・TATERU事件に絡み、西京銀行に立ち入り検査
不動産業界だけでも多くの話題や事件がありました。
法定通貨以外で不動産が買えるようになったり、ブロックチェーン技術を使った不動産管理が推進されてきたり、、、
今後も不動産業界の変化に注目!